関東地方から北日本にかけての豪雨に係る自衛隊の災害派遣について(茨城・常総市)

防衛省発表
関東地方から北日本にかけての大雨に係る災害派遣について(茨城)
     平成27年9月16日23時55分現在


 防衛省

  ※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
  ※下線部は、前回報告からの変更箇所 


1.災害派遣の概要

(1)要請日時
          平成27年9月10日(木)09時05分
(2)要請元
         茨城県知事 
(3)要請先
         陸上自衛隊施設学校長(勝田)
(4)要請の概要
         孤立者の救助、ボートによる避難支援、土嚢による水防活動、給水支援、入浴支援及び防疫活動
(5)発生場所
         茨城県常総市及び結城市 


2.災害派遣までの経緯

 平成27年9月10日(木)7時45分、茨城県に大雨特別警報が発表され、鬼怒川において越水が発生した。このため、同日9時05分、茨城県知事から陸上自衛隊施設学校長(勝田)に対して、孤立者の救助、ボートによる避難支援及び土嚢による水防活動等に係る災害派遣要請があった。
  また、茨城県知事から陸上自衛隊施設学校長に対して、11日(金)に給水支援、12日(土)に入浴支援、15日(火)に防疫活動に係る追加の要請があった。 


3.防衛省・自衛隊の対応

(1)派遣部隊
陸自
 施設学校(勝田)、第1施設団(古河)、東部方面航空隊(立川)、第12ヘリコプター隊(相馬原、北宇都宮)、自衛隊東京地方協力本部、自衛隊神奈川地方協力本部、自衛隊栃木地方協力本部、自衛隊茨城地方協力本部、第1空挺団(習志野)、第1師団司令部(練馬)、第12旅団司令部(相馬原)、第1施設大隊(朝霞)、第1偵察隊(練馬)、武器学校(土浦)、第1飛行隊(立川)、航空学校(明野、霞ヶ浦、宇都宮)、第1ヘリコプター団(木更津)、第1普通科連隊(練馬)、第32普通科連隊(大宮)、第34普通科連隊(板妻)、第1特科隊(北富士)、第1戦車大隊(駒門)、第1通信大隊(練馬)、第1後方支援連隊(練馬)、第1特殊武器防護隊(練馬)、第4施設群(座間)、第31普通科連隊(武山)、第1高射特科大隊(駒門) 


海自

 第21航空群(館山)、第51航空隊(厚木) 


空自

 百里救難隊(百里)、浜松救難隊(浜松)、偵察航空隊(百里) 


(2)活動規模

  人員
    (現地活動従事者)約1140名(延べ約5340名)
  車両: 約290両(延べ約1505両)
  ボート: 約0隻(延べ約180隻)
  航空機: 1機(延べ102機)
  その他: LO人員約15名、LO車両約5両
   (LO人員延べ約190名、LO車両延べ約70両) 


(3)主な対応状況


【9日(水)】

16時10分      自衛隊神奈川地方協力本部のLO(人員1名)が神奈川県庁へ向け出発。 


【10日(木)】

01時01分      第1施設団のLO(人員3名、車両1両)が鹿沼市役所へ向け駐屯地を出発。
03時30分      防衛省災害対策連絡室を設置。
04時15分      第12特科隊のLO(人員2名、車両1両)が鹿沼市役所へ向け駐屯地を出発。
05時30分      自衛隊栃木地方協力本部のLO(人員8名、車両1両)が栃木県庁、日光市役所、栃木市役所、小山市役所、宇都宮市役所へ向け出発。
05時35分      施設学校のLO(人員2名、車両1両)が茨城県庁へ向け駐屯地を出発。
05時50分      第1師団司令部のLO(人員2名、車両1両)が東京都庁へ向け駐屯地を出発。
06時10分      自衛隊東京地方協力本部のLO(人員1名)が東京都庁へ向け出発。
06時10分      第1空挺団のLO(人員2名、車両1両)が千葉県庁へ向け駐屯地を出発。
06時30分      第32普通科連隊のLO(人員2名、車両1両)が埼玉県庁へ向け駐屯地を出発。
07時10分      防衛省災害対策連絡室を防衛省災害対策室へ改組。
07時25分      第1施設団のLO(人員3名、車両1両)が常総市役所へ向け駐屯地を出発。
07時40分      施設学校のLO(人員3名、車両2両)が常総市役所へ向け駐屯地を出発。
第12旅団司令部のLO(人員2名、車両1両)が鹿沼市役所へ向け駐屯地を出発。
08時03分      自衛隊茨城地方協力本部のLO(人員4名、車両1両)が筑西市役所、常総市役所、結城市役所、茨城県庁へ向け駐屯地を出発。
08時30分      武器学校のLO(人員10名、車両5両)が筑西市役所、常総市役所、結城市役所、茨城県庁へ向け駐屯地を出発。
09時05分      茨城県知事から陸上自衛隊施設学校長に対して、ボートによる避難支援及び土嚢による水防活動等に係る災害派遣要請。
09時45分      第1施設団のFAST-Force(人員約20名)が、常総市での避難支援実施のため駐屯地を出発。
09時55分      施設学校のFAST-Force(人員約20名)が、常総市での避難支援実施等のため駐屯地を出発。
10時45分      自衛隊栃木地方協力本部のLO(人員2名)が鹿沼市役所へ向け駐屯地を出発。
11時00分      第1施設団のFAST-Force(人員約15名)が、結城市での人命救助活動のため駐屯地を出発。
11時38分      第12ヘリコプター隊のUH-60×4機が救難活動のため駐屯地を離陸。
11時59分      東部方面航空隊のUH-1×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。
12時20分      第1施設大隊のFAST- Force(人員約35名)が古河駐屯地へ向け駐屯地を出発。
第1施設団の主力部隊(人員約160名)が古河駐屯地へ向け駐屯地を出発。
12時45分      百里救難隊のUH-60×2機が救難活動のため基地を離陸。
12時50分      百里救難隊のU-125×2機が救難活動のため基地を離陸。
13時00分      第1師団司令部のLO(人員3名、車両1両)が古河駐屯地に向け駐屯地を出発。
13時25分      第32普通科連隊、第1普通科連隊の主力部隊(人員計150名)が古河駐屯地へ向け駐屯地を出発。
14時19分      第1飛行隊のUH-1×3機が救難活動のため基地を離陸。
14時30分      第1施設大隊の主力(人員約40名)が常総市役所へ向け駐屯地を出発。
14時37分      浜松救難隊のUH-60×1機が救難活動のため基地を離陸。
14時58分      第21航空群のUH-60×1機、SH-60×1機が救難活動のため基地を離陸。
15時17分      航空学校のUH-1×1機及びUH-60×1機が救援活動のため基地を離陸。
15時37分      第51航空隊のSH-60×2機が救難活動のため基地を離陸。
16時45分      航空学校のUH-1×2機が救難活動のため基地を離陸。
16時53分      第1ヘリコプター団のUH-60×2機が救援活動のため基地を離陸。
17時24分      東部方面航空隊のUH-1×2機が救援活動のため基地を離陸。 

◯各部隊は、24時間態勢で孤立者の救助及びボートによる避難支援を実施

◯10日の人員(現地活動従事者)約440名、車両約160両、ボート約45隻 

◯10日の航空機25機
・第1飛行隊 UH-1×3機
・第12ヘリコプター隊 UH-60×4機
・東部方面航空隊 UH-1×1機(映像電送機)、UH-1×2機
・航空学校 UH-1×3機、UH-60×1機
・第1ヘリコプター団 UH-60×2機
・第21航空群 UH-60×1機、SH-60×1機
・第51航空隊 SH-60×2機
・百里救難隊 UH-60×2機、U-125×2機
・浜松救難隊 UH-60×1機 


【11日(金)】

◯各部隊は、24時間態勢で孤立者の救助及びボートによる避難支援を実施
◯11日の人員(現地活動従事者)約550名、車両約190両、ボート約25隻
◯11日の航空機32機
・第1飛行隊 UH-1×2機、OH-6×2機
・第12ヘリコプター隊 UH-60×3機
・東部方面航空隊 UH-1×2機(映像電送機)、UH-1×4機、OH-6×2機
・航空学校 UH-1×3機、UH-60×4機
・第1ヘリコプター団 UH-60×2機
・第21航空群 UH-60×1機、SH-60×1機
・第51航空隊 SH-60×2機
・百里救難隊 UH-60×2機、U-125×1機
・浜松救難隊 UH-60×1機 

【12日(土)】
◯陸上自衛隊各部隊は、24時間態勢で孤立者の救助、ボートによる避難支援及び給水支援を実施

◯12日の人員(現地活動従事者)約700名、車両約200両(水タンク車4両及び水トレーラー4両を含む)、ボート約30隻

◯12日の航空機17機
・第1飛行隊 UH-1×3機、OH-6×2機
・東部方面航空隊 UH-1×2機(映像伝送機)、UH-1×4機
・航空学校 UH-1×3機、UH-60×3機 


【13日(日)】

◯陸上自衛隊各部隊は、
・警察と協同で人命救助及び行方不明者捜索を実施
・給水支援を24時間態勢で実施
・入浴支援の準備完了

◯13日の人員(現地活動従事者)約840名、車両約225両(水タンク車4両及び水トレーラー4両を含む)、ボート約30隻

◯13日の航空機11機
・第1飛行隊 UH-1×3機、OH-6×1機
・東部方面航空隊 UH-1×2機(映像伝送機)、UH-1×3機、OH-1×1機
・偵察航空隊 RF-4×1機 


【14日(月)】

◯陸上自衛隊各部隊は、
・警察と協同で人命救助及び行方不明者捜索を実施
・給水支援を24時間態勢で実施
・入浴支援を実施
・水防活動(土嚢積み)を八間堀川護岸で実施

◯14日の人員(現地活動従事者)約850名、車両約220両(水タンク車5両及び水トレーラー4両を含む)、ボート約25隻

◯14日の航空機10機
・第1飛行隊 UH-1×1機
・第12ヘリコプター隊 OH-6×3機
・東部方面航空隊 UH-1×2機(映像伝送機)、UH-1×3機、OH-6×1機 


【15日(火)】

◯陸上自衛隊各部隊は、
・警察と協同で人命救助及び行方不明者捜索を実施
・給水支援を24時間態勢で実施
・入浴支援を実施
・水防活動(土嚢積み)を八間堀川護岸及び鬼怒川沿いの道路で実施
・防疫活動(消毒)を常総市内の第六保育所で実施

◯15日の人員(現地活動従事者)約820名、車両約220両(水タンク車3両及び水トレーラー5両を含む)、ボート約25隻

◯15日の航空機6機
・東部方面航空隊 UH-1×2機(映像伝送機)、UH-1×3機、OH-1×1機 


【16日(水)】

◯陸上自衛隊各部隊は、
・警察と協同で人命救助及び行方不明者捜索を実施
・給水支援を24時間態勢で実施
・入浴支援を実施
・水防活動(土嚢積み)を八間堀川護岸及び鬼怒川沿いの道路で実施
・防疫活動(消毒)を常総市内の第六保育所、第二保育所で実施

◯16日の人員(現地活動従事者)約1140名、車両約290両(水タンク車3両及び水トレーラー5両を含む)、ボート0隻

◯16日の航空機1機
・東部方面航空隊 UH-1×1機(映像伝送機)
  ※ 明日も各活動を実施予定。 


【自衛隊による救助実績(10日~)】
 

   

【自衛隊による給水実績(12日~16日19時00分)】