茨城県の「魅力度」ランキングは毎年、最下位を低迷している。このため茨城県の魅力度アップの施策の一環として作成された広報用動画が「伸びしろ第一位」である。この中で、全国都道府県を生徒に見立てた47人編成の高校の教室で先生が生徒に成績表を渡す場面と、茨城県が全国第1位一の生産量を誇る納豆、レンコン、メロンを紹介している。
平成27年度いばらぎを知ろう!大キャンペーン
動画「都道府県高校」の教室
冒頭出てくるパンツ一つだけの肥満気味の男の生徒は、興ざめである。下品、低劣なイメージが胡散臭い。他の生徒の雰囲気もあんちゃん風というかチンピラ的でその言動もやや粗暴である。これで好感度の高い茨城県を連想することができるだろうか。
”ダサい”と動画の典型だ。民間調査会社の「魅力度ランキング」は、インターネットなどの情報に接して形成される”イメージ”の良否のランキングである。好感のもてる良質な情報にどれだけ接することができるかその頻度によって決まる。
ややチンピラ風の生徒が醸し出す低劣なイメージや箱いっぱいに詰まった納豆にレンコンでは魅力的なイメージを発信できない。センスの悪さが目につく動画である。
茨城県が毎年、都道府県の魅力度ランキング最下位から脱却できないのは、観光振興に携わる関係者が効果的な具体策を策定できない”センス”の無さも原因のようだ。