筑波山における太陽光発電施設の設置について 知事定例記者会見

               平成27年12月17日(木)11時16分~11時44分

○筑波山における太陽光発電施設の設置計画について


朝日:筑波山における太陽光発電施設の設置計画について伺いたいのですが,県の許可を得ないでもう既に伐採してしまっているケースがあったり,計画中で申請が出ているものもあるようですが,昨日,つくば市議会でも反対の決議が採択されているようですが,県としての基本的な考え方と,具体的な今後の対応をお尋ねできればと思います。

 

知事:太陽光発電施設については,このあいだ議会でもお答えしましたが,農地法や森林法(などの個別法)上で手続きを要するものでなければ,県は許可とかそうしたことができず,また,ほとんどの法律による手続きとしては届け出になっております。

そしてまた,それと同時に,経済産業省にどのような認定申請が出ているということについての(県への)通知もないという実態がございます。

 そういった中で現在のような状況に至ってしまったわけでありますが,地元の方たちの意向と事業者さんの考えが何とか折り合っていけるような対策がないかどうか。我々としては,地元で説明会を開催した上でいろいろな意見を聞いて欲しいということで,事業者には要請をしているところでありまして,事業者のうち2社は既に地元での説明会を実施しております。

 これからも,今回,つくば市議会での決議もなされたということでありますから,そういったことを重く見ながら,対応していきたいと思います。

 具体的に何ができるかということになると,例えば,無許可で伐採してしまったことについて,既に文書での注意はしているのですが,現実的に,それ以上何ができるかということについてはもう少し勉強をしていかなくてはいけないと思っておりまして,法律上はなかなか行える手段が見つからない状況にあります。

 そういった状況ですから,住民の意見がこうだということなど,実態面から事業者との話を詰めていくということが大変重要になってくるのかなと思っています。

 

朝日:つくば市のほうでは,市として条例をつくるというお話もあるようなのですが,県としては,そういったお考えはどうでしょうか。

知事:今年の6月に自然公園法の施行規則が改正されておりまして,現在は樹木の伐採を伴う太陽光発電施設の設置は,原則,許可されないことになっておりますから,現在の段階だとやりようがあるのですが,今,話題になっている業者さんについては,改正前に申請された案件なので,対応できないという面もあります。

 ですから,我々としては,施行規則によってこれからやっていけば,それなりの対応ができるのかなと思っています。