筑波山ガマ祭り 開催中止

 台風18号から変わった温帯低気圧の影響で、9日から降り続いた雨は、茨城県内各地で河川や堤防の決壊をもたらした。水戸地方気象台によると10日午前5時までの24時間雨量が247ミリと、1976年の観測開始以来史上最大となった。
 常総市に近い坂東でも、同日正午までの24時間雨量が198ミリで、9月の観測史上だった。下妻では同日午後0時40分までの24時間雨量は167ミリ、つくばでは午前11時40分までに162.5ミリだった。


 豪雨による濁流は鬼怒川の堤防を破り、沿岸の民家に流れ込んだ。屋根に登って助けを待つ人を自衛隊などのヘリが吊り上げて救出、電柱に身を寄せて救助を待つ人、橋のたもとでは消防隊員らが土嚢を積んだ。 テレビに映し出される映像のすさまじさに声も出なかった。筑波山麓の自治体が甚大な被害を蒙っているので13日に予定されていた筑波山がま祭りが急遽中止になった。主催者が早々と中止を決めたのは適切な
処置であり、お祭り騒ぎをしている状況ではないと思った。