筑波山の奇岩・見所

 関東平野にそびえ立つ標高877mの筑波山。山肌の色が朝は藍、昼は緑、夕は紫と表情を変えるところから「紫峰(しほう)」と呼ばれ、昔から「西の富士、東の筑波」と並び称されてきました。自然豊かな筑波山は、筑波山神社の神域であり、水郷筑波国定公園に指定され、自然公園法により厚く保護されています。筑波山には、多くの不思議な場所が点在しているので、次々現れる奇岩・怪石を楽しみながら登山ができます。

男体山山頂  

標高871mの男体山頂上の男体山御本殿

ガマ石 

 元来「雄龍石」といい、傍らに「雄龍石」がある。永井兵助が「ガマの油売り口上」を考えだしたガマ石と呼ばれます。

セキレイ石 

 この石の上に鶺鴒(セキレイ)が留まり、男女の道を教たといわれます。

 女体山の頂上からの景色

 関東平野にそびえたつ標高877mの女体山。山頂に女体山御本殿があります。

 大仏岩 

 高さ15mもあり、大仏のように見える岩です。

 北斗岩

 天にそびえたつ岩で、天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しています。

 裏面大黒 

 大きな袋を背負った大黒様の後ろ姿に見える岩です。

 出船入船 

 元来「熊野の鳥居石」といわれ船玉神を祀ります。石の姿が出船、入船に見えます。

 国割り石  

 往古、諸神が集い、この石の上に線を引き、神々の行くべき地方を割り振ったといわれています。

 

 陰陽石

 高さ10mに及ぶ巨大な岩が2つそびえたち、陰陽寄り添っているように見えます。

 母の胎内くぐり

 筑波山禅定(修験の行)の行場の一つ。を抜けることで、生まれた姿に立ち返ることを意味しています。



 高天原

 「神様の世界」を意味し、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社があります

 弁慶七戻り 

 古来「石門」といい、聖と俗を分ける門。頭上の岩が今にも落ちそうで弁慶も七戻りしたと言われています。

 白蛇弁天 

 ここに白蛇が住むといわれ、これを見たものは財をなすと言われます。

 立身石

  立身石の伝説

1 親鸞聖人がここに住む蛾鬼を救ったといわれる伝説の場所です。

2 筑波井田村柳(現在の伊奈町)に生まれた間宮林蔵は、13歳のころここで出世を祈り、その後江戸に修行のため旅立ち、幕府の役人になり、そこで測量を学び大家となって樺太探検をし、樺太と大陸に挟まれた間宮海峡を発見しました。

 立身石のトップ(左)からの眺め

   立身石の脚部にある碑

     親鸞聖人の碑


   間宮林蔵の碑

      つくばみらい市にある間宮林蔵の生家と墓

   大石かさねの伝説と迷信

    水郷筑波国定公園 筑波山の案内図

                                           出典:国土地理院発行 1/25000地形図利用