筑波山の梅林にソーラーパネルは要らない

 筑波山の梅林手前の斜面の樹木が伐採され売りに出されている。樹木が伐採された地域は、風致を維持する必要性が最も高い地域であって、現在の景観を極力保護することが必要な地域である。樹木が伐採され、ここにソーラーパネルなどが設置されると景観を損なうこと夥しい。

樹木が伐採され売りに出された地区

 筑波山は、1969年(昭和44年)2月、水郷国定公園に筑波山や加波山を編入し水郷筑波国定公園となった水郷筑波国定公園である。筑波山は江戸時代から人々に親しまれ山岳信仰で名を高めた地であることから、文化的景観保護の意味合いも強い筑波山は、茨城県下では唯一の上級公園である。

国定公園の特別地域

 国定公園の特別地域とは、公園の風致を維持するための地域で、工作物の新築・改築、樹木の伐採、鉱物の採取、河川・湖沼の取水・排水、広告の掲示、土地の埋立・開墾、動植物の捕獲・採取、本来の生息地でない動物の放鳥獣、本来の生育地でない植物の植栽、施設の塗装色彩の変更、指定区域内への立入、指定区域内での車の使用などの行為には、許可が必要となる。